私の地震実体験〜2018年北海道胆振東部地震を体験して感じたこと〜

こんにちは。

アラフィフブロガーのエストです。

今回は私が2018年9月6日、北海道も胆振東部地震で被災して、そのときに感じたことをお話ししたいと思います。

ところで、皆さんは地震等の災害時の備え、していますか?

 例えば、家族で災害時の防災グッズの準備をしたり、被災時に自分たちはどう行動したらよいか話し合いをしたりです。

多くの皆さんは

『まだ後で準備すればいいよね』

『面倒くさいから』

『忙しくて家族でそんな話したことないよ』

という理由で準備できていないと思います。

でもその後回しが突然やってくる災害の時に大いに後悔することになります。

実際に災害は日夜問わずに突然やってきて、私達に襲い掛かります。

そして被災すると慌てるんですよ。本当に。

このブログでは、被災した私だから、体験した状況をお伝えできます。

そしてこのブログをきっかけに、家族で災害に対して考える、備えるきっかけになったらと思っています。

エスト

特に近年、共働きの家族は増えていますから子供達だけ、動けない方々だけで過ごしているときに被災する可能性も大いにありますよね。

地震発生!

発生した時間は午前3時過ぎ。

みんながぐっすり寝ている時間帯でした。

 この時、私が住んでいた地域も震度5強から震度6弱で揺れで目が覚めました。

 東日本大震災や、北海道胆振地震の大きな被害に遭った地域ほどの被害ではありませんでしたが、地震発生してライフラインが回復するまでの5日間、今までにない生活を強いられることになりました。

 私の被災状況は軽い方だとは思いますが、いつ皆さんの身に降りかかるかわかりません。

少しでも参考になったら嬉しいです。

特に変わらないいつもの生活を前日に過ごして夜、寝ていた時に、ドンという音が聞こえてその後大きな横揺れを感じました。

 元々眠りが浅い私はすぐに起きて一緒に寝ていた当時5歳の子を抱き上げて頭に布団をかぶせて揺れがおさまるのを待ちました。

 すごく長く揺れていたように感じました。

「これはかなりマズイ状況だ!」

焦りましたが、揺れが収まるまでじっと待ちました。

 揺れは大きかったのですが、幸運だったのは、食器棚も揺れてはいましたが倒れたり開いて食器が落ちることはなく、壁や天井が落ちてこなかったことでした。

 いつもはなかなか起きない5歳の子供もこの時はびっくりしてしがみつき、この当時高校生だった子供は2階に寝ていたのですがびっくりしたようで駆け足で2階から降りてきて私にしがみついてきました。

 その後余震もあり、私は子供たちに声をかけ続けました。

 主人は自衛官で、すぐにテレビをつけて地震の状況を確認後出勤。

「子供たちは私が守らなければ!」と思い、私は子供たちと家の中の状況を確認しました。

 幸い、うちには大きな家具がほとんど無く、2階には本棚がありましたが、本が落ちただけで本棚は倒れておらず、1階の方も大きな損傷はありませんでした。

ホッとしたのも束の間、その後ブラックアウトと呼ばれる大規模停電が発生!電気がつかなくなりました。

 9月になって日も徐々に短くなってきていて朝明けるのも遅くなってきていた時期。

とりあえず灯をつけなければ動けないと思い、停電になった時にすぐに動けるように寝室に電池式のランタンを置いていたのでそれ使用しました。

 外を確認すると町内停電であることがわかりました。

 ブレーカーを落としてから水が出るのか確認したところ、幸にも水道は使えることがわかりました。

 何回か余震がありました。

 電気が使えなくなったのと携帯も使用できなくなり、外部状況が分からなくなりました。

出勤

 私は当時、病院勤務の看護師で、急性期の病院に当時は勤めていました。

震度5以上は勤務員全員、出勤となっていたため、出勤しなければいけなくなりました。

 以前から主人が自衛官で、私もフルタイムで勤務をしていたので、有事の際は出勤しなければいけないことは上の子が小さい頃から話をしていました。

 もしも両親がいない時に災害に見舞われた時、避難場所はどこで持っていくものはこれでという話はしていました。

 それでも心配なのは下の子、当時5歳の子供でした。

 また、大きな地震がくるかもしれない、このまま出勤してもいいのだろうか、かなり迷いました。

 この時、当時、高校生だった子供が自分が兄弟を見るから大丈夫と背中を押してくれました

 高校生の子供は、共働きの両親に代わって、部活等がない時には下の子供をよく面倒を見てくれていましたよ。

 ご飯を作ってあげたり、お風呂に入れてくれたりと5歳の子供にとってはプチ親のような存在です。

 ここは高校生の子供にお願いして出勤することを決めました。

 私は高校生の子供に、もしもまた大きな地震が来た時のために避難時場所の確認再度し、そこで落ち合おうと約束をしました。

 緊急持ち出し物品も確認して、再度子供達と話をして、それから車で出勤しました。

出勤した時間は6:00頃だったと思います。

 職場までは国道1本で10分ほど。

 町内から国道に出ると車はほとんどいませんでした。

 驚いたのは信号機が機能していなかったことです。

 怖かったですよ。

どこから車が出てくるか分からなかったのですから。

それだけではありません。

道路は波打っていてところどころ亀裂も見えました。

もしかしたら崩れるかもという恐怖はありましたが、大きく損壊している道路はなかったのでそのまま職場に向かいました。

職場に着いた時、間も無く朝の食事の時間になるとことでした。

 当時3階の病棟に勤務していたのですが食事を運搬するエレベーターが停電で動かなくなっていました。

 食事は提供できるということでいたが、食事を3階まで運ばなければいいけません。

その時間に出勤していた他の部署の勤務員と協力して階段に並んで食事を上の階に上げる人海戦術を行いました。

 幸にも地震で病院が倒壊したりほとんど損壊もなかったため、入院していた患者様は地震による怪我はなく無事でした。

 その後、カンファレンスをして対応にあたりました。

停電だったんで病院の自家発電を利用することになったのですが供給が追いつかない。

水はなんとか出ましたが節水制限。

 もう、あの時はてんやわんやでしたが、他部署と協力してなんとか乗り切りました。

勤務中は余震もほとんど無くなんとか勤務を終えて帰ることになりました。

帰宅後

 帰宅時には車が渋滞していました。なんせ信号機が機能していないのですから。

警察が交通整理はしてくれていましたが、なかなか進みませんでしたよ。

 道路はやはり波打ったままでしたが亀裂は広がっていなかったのが幸いでした。

なんとか無事にうちに帰るともう暗くなっていました。

 うちでは子供たちが一つのランタンをつけて待っていました。

暗い。本当に暗い。

子供たちもあまりにも暗いので不安がっていてトイレに行くにもそのランタンを持って行くのでランタンがないと暗くて怖かったですよ。

 これではあまりにも暗すぎる、他にも明るくなるものはないか、家の中を探して、小さいけど発光力のあるペンライトやヘッドライトを見つけたのでそれを利用して夜は過ごしました。

 あの時は夜は寒かったけど日中は暑かったような覚えがあります。

 お風呂には入れないので、カセットコンロで沸かしたお湯を利用してタオルを濡らして体を拭いていました。

 本当は髪も洗いたかったけどお湯をかなり消費するので諦めました。

翌日

 次の日、勤務は休みだったのでそのまま休んで子供たちと過ごしました。

 家は損壊せず、停電は続いていましたが水は確保できていたので飲食には困ることはありませんでした。

 うちには主人が間食としてカップ麺だったりパック飯だったり色々な保存がきく食材があったので食事には困りませんでした。

 1番困ったのは状況が分からないことでした。

ラジオとかもないし、携帯は相変わらず使えない、さてどうしたもんかと思っていた時に、高校生の子供が私の部屋に中学生の時に授業で作ったラジオがある、使えないかな?といってきました。

下の写真のものです。

電池式で手回しですが充電もできる、ちょっとしたライトもつくものであることがわかりました。

 なかなかしっかりした作りで子供が作ったものだからととっておいたものがこんな時に役に立つことになるとは思いませんでしたが。

 これが授業で作ったものなんて思えないほどその時はすごく役に立ちました。

 ラジオを聴くという習慣はなかったのですが、この時はかなり聴いていましたね。

 ニュース関連はもちろんでしたが、音楽だったり、聴いて過ごすことができたので初日に比べたらだいぶ心の余裕が出てきました。

 携帯の充電も満タンまではいきませんが充電もできるので携帯に保存していた動画を見ることもできるようになりました。

その後

 電気が通るようになったのは5日後でした。

本当に電気って大事なんだなと痛感した期間でした。

 電気が使える状況であれば明かりをつけることもできて暗闇に怯えることはなかったし、携帯やPCの充電も十分にできる、冷蔵庫も使用でき保存もできる、電子レンジも使えればレンチン等できたし、洗濯機も使用できれば服を清潔に保つことができたと思います。

 私の場合のように水が使えていたのであれば電気が使えればもっと普段の日常生活に近い状態で過ごせたのかなと思っています。

 ご飯はカセットコンロを使用して冷蔵庫の中のものを腐る前に鍋にしたり焼いたり、家にあったパック飯やカップ麺等を食べて過ごしました。

 日中は仕事をしたりして活動して汗臭かったので、清潔にしたくて、体は清拭して服だけその時は多く持っていたので着替えて清潔を保ちました。

 髪をどうしても洗いたくて一度、洗面所のシャワーを使って水でやってみましたがこれは拷問のようでした。

 冷たい!北海道の水は秋でも冷たかったんですよ。

 少しお湯を沸かして水とわりながら少量のシャンプーで洗いました。

 子供たちは髪型がショートだったのと、あまり髪を気にしていなかったのと、私がギャーギャ言いながら洗髪しているのを見て電気が通るまでは洗髪はしませんでした。

 洗濯は下着だけは手洗いをしましたが、他はそのまま放置してしていました。

 歯磨きは水が出ていたのでできていました。水が使えるというのは清潔を保つ上ですごく必要でることをこの時痛感しました。

 寒くなった時は電気を使用しない灯油ストーブがあったのでそれを夜はつけて過ごしました。

 震災5日後、少しずつ日常を取り戻すことができましたが、地域によっては電気の復旧が遅れたり、水道管が壊れて節水制限が出ていたりと復旧には差が出ていました。

幸運だったことは

  • 家が倒壊・損壊しなかったこと
  • 水が使えたこと
  • 食事に不自由しなかったこと
  • 暖が取れたこと
  • 道路の損壊が少なめで近くのコンビニへ移動や買い物ができたこと
  • 車のガソリンが半分以上あったこと
  • 現金を持っていたこと

上記の点が本当に幸運でした。

家の倒壊、損壊がほとんどなかったので避難所に行く、移動する必要がなかったため、被災しましたがゆっくり生活をすることができました。

水が使えたこと、これはすごく大きかったです。

一応水は2Lボトルタイプのものを6−8本常備していましたが、5日間、その量ではかなり生活するには厳しい状況になったと思います。

断水や節水制限がなかったので、食事の準備、飲水、片付け、洗濯、清潔の保持、トイレにはほとんど困りませんでした。

 暖が取れたこと、北海道は9月のこの時期、日中は暖かったのですが、夜は結構冷え込みました。

主人が停電になったら冬は特に生死にかかわるからと電気を利用しなくても使える大きめの灯油ストーブを購入していたので本当に今回は助かりました。

うちにあったストーブと同じトヨトミさんのストーブです。

災害対策にお値段的にも良いかなとご紹介です。

 他の会社からも出ていますので気になった方は検索してみてくださいね。

夜は家族でストーブの周りに集まって過ごし、寝ていました。

 私の家の近くの国道はあまり道路の損壊がなかったので車での移動も可能で、仕事に行くこともできました。

近くのコンビニは震災後は品薄ではありましたが、ちょっとお菓子や日用品を購入していました。

たまたま数日前にガソリン満タンにしていたため、車が使えなくなるかもという不安はありませんでしたし、安心して移動することもできまました。

この経験からガソリンはギリギリで給油することはなくなり、半分以下になったらすぐに給油するようになりました。

ガソリンスタンドも震災後はかなりの行列ができていました。ガソリンを入れる量も一人○Lまでと制限もありましたから。

 震災後の買い物はカード類はもちろん使用できませんでしたが、ATMでの引き出しもできませんでした。ガソリンを入れて支払いも現金のみでした。

 たまたまお財布に小銭と数枚のお札が入っていたので支払いもその現金でなんとかやり過ごすことができました。

この経験から家に5000円から1万円ほどの現金を置くようにしています。

あったらよかったもの

今回の状況でのお話です。

発電機やポータブル電源でした。

持っていた方に聞くとすごく助かったといっていました。

その方は大きな自家発電機を持っていたようですが、今はキャンプにも持っていけるコンパクトな発電機やポータブル電源がありますよね。

今の世の中、電化製品が普及していて頼っている部分が多いので、本当に電気が使えなかった期間は不自由でした。

 充電もできる小型の子供が作ったあの機械は携帯の充電だけでしたができたので、その携帯に入っていた動画や音楽を視聴できたので、5歳の子供と一緒にお留守番していた時、特に天気が悪くて外に出れなかった時は、飽きさせたりせずに過ごせたようです。

特に音楽って自分の好きな曲を聞くとそれだけで気分が上がったりするものですからね。

カセットコンロやストーブのおかげで食事や暖は問題なく確保できていました。

今はコンパクトで出力もある自家発電の製品が多く出ているのでご家庭の状況に合わせて購入して備えるのもありだと思います。

おすすめ発電機の一部です。こちらです。お値段もサイトで多少変わります。

おすすめポータブル電源はこちらです。

近年、キャンプもブームになったり、節電対策として活躍している『ポータブル電源』。

太陽光パネルを一緒に使えば、充電もできるものもあり、一つあると、緊急時、日常生活、虚アンプ等の趣味の時に使えて便利かなと思います。

自分の生活にマッチしたものを値段も含めて検討するのもいいかなと思っています。

その時はかなり必要性を感じていましたが、うちはキャンプ等のアウトドアに行かないため検討中になってしまっています。

コンパクトな発電機やポータブル電源は有事の時だけではなく、今ではキャンプに行くとき利用したり、日常でも利用することで特別に準備!というより日常的に使えるものになるかなと思っています。

実際検討しているポータブル電源はこちらです。

様々なサイトで取り上げられているポータブル電源ですが、楽天ユーザーの方はクーポン発行されているタイミングで購入すると安くで購入できますね。

こちらのポータブル電源は、節約の動画を上げている方でこれらを利用している方もいて、また、オレンジのワンポイント?のような色合いが可愛いかなと思って検討しています。

後は個人的にドライシャンプーまたは水を使用しないヘアケア用品でした。

その当時は髪が長かったのもあって髪をしばっていたのですが、日中行動していると頭に熱がこもって汗も結構かいていました。

 そうなると髪を洗いたくて仕方がない。

でも髪が長いから水もお湯も結構必要になる、お湯もそんなんにいっぺんにわかせるものはない、気合いで水で洗ってみた、結果、罰ゲーム?拷問?というような状況に陥ったという感じです。

髪を洗うって本当にそれだけでも爽快感が違います。

ドライシャンプーも洗い流さないタイプだから爽快感はそこまでないかもしれませんが、それでも頭から匂ってくるあの匂いは結構ストレスになりましたよ。

最後に

私の地震体験は避難所生活を余儀なくされたり、水道ガス電気というライフラインが完全に断たれた方々に比べれば軽いものなのかもしれないのですが、それでも震災で一気に生活が変化するという状況はどんな人にも平等に訪れるものだと思います。

そんな時のために備えを忘れず、家族で災害にあった時にどういう行動を取るか話し合いをしておくのがいいと思います。

今回被災した時、もし、災害が来たらどうする?という話し合いをしていたことが、慌てず仕事へ行けたり、生活することができて、とても役に立っていたなあと思いました。

災害は突然自分の身に起きます。

こんな時、あらゆる状況を想定しておくことが本当に大切だなと思いました。

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