はじめに
こんにちは。アラフィフブロガーのエストです。
最近、就職活動を再開して、面接を経て、内定をいただきました。
看護師として内定が決まると、「やっと安心できる…」とホッとしますよね。
私もそうでした。
でも、本当の意味で安心して働き始められるかどうかは、雇用契約書の確認と、職場の雰囲気を見抜く力にかかっています。
実際、退職理由の多くはこんな声です:
- 「契約と違う条件で働かされた」
- 「夜勤の頻度が想定以上だった」
- 「有給や育休がまったく取れない雰囲気だった」
- 「人間関係が悪くて、指導という名のパワハラを受けた」
これらのトラブルの多くは、内定後や入職前のチェック不足から起きています。
今回は、雇用契約書の確認ポイントとともに、制度の実態や職場の雰囲気を面接・見学で見抜く質問術も解説します。
雇用契約書とは?
内定通知書との違い
雇用契約書とは、労働条件を正式に取り交わす法的な契約書のことです。
一方、「内定通知書」はあくまで採用予定の通知。
条件が曖昧な場合が多く、法的な効力も限定的です。
正式な条件は、必ず雇用契約書で確認しましょう。
雇用契約書に必ず記載されるべき内容(労基法15条)
- 雇用契約の期間(有期・無期)
- 勤務地・業務内容
- 始業・終業時間、休憩・休日
- 賃金の構成・支払い方法
- 退職に関する事項(自己都合・解雇など)
皆さんはきちんと確認していましたか?
看護師が特に注意すべき確認ポイント
試用期間の有無と条件
- 「試用期間中は夜勤なし・給与も異なる」ことがある
→ 期間・待遇の差異を明示しているか確認
勤務形態(夜勤・オンコール)の詳細
- 面接で「夜勤なし」と言われても、後から追加されることがある
→ 夜勤やオンコールの有無・頻度・手当の有無を明確に確認
給与の内訳と昇給・賞与の条件
- 基本給が低く、手当頼みになっている場合も
→ 賞与や昇給が“あるか”だけでなく、“どうやって決まるのか”まで確認
有給・育児・介護休暇の「運用面」の確認
今年4月から育児休業法改正がありましたが、改正後、対応が遅れている職場もある可能性があります。特に小さなお子さんがいる方は要注意です。
- 制度があっても、「実質取れない」「取らせてもらえない」職場も多い
→ 実際に取得しやすいかどうかは、以下のような質問で見抜けます
✅ 質問例と意図:
- 「直近で有給休暇を取得された方はいますか?」
→ 実績の有無を聞くことで、制度が“機能している”かどうかがわかる - 「育休・介護休暇から復帰したスタッフはいますか?」
→ 復帰実績がある=職場全体が制度を活用する雰囲気がある - 「有給取得の希望はどのように申請しますか?」
→ 希望制なのか、申請しても取りにくい雰囲気なのかが見えてくる - 「お子さんの急な体調不良などの場合、柔軟な対応はありますか?」
→ 小さい子どもがいる場合、突発的な欠勤対応の実態を確認できる
これらの質問で、“制度があるだけ”の職場か、“使える制度”なのかが見極められます。
契約の更新・退職に関する条件
- 有期雇用の場合、更新条件が明示されていないと不安定に
→ 「自動更新の有無」「更新の評価基準」まで確認
人間関係トラブルを防ぐ質問と観察ポイント
雇用契約書ではわからないのが「人間関係」や「パワハラ」の有無。
でも、職場の空気は質問と観察で読み取れます。
✅ 面接・見学で使える質問例
- 「新人教育はどのような体制ですか?」
→ 教育の仕組みが曖昧なら、放置や指導トラブルの可能性あり - 「過去に退職された方の理由で多いものはありますか?」
→ 回答が不自然に前向きすぎる場合は、何か隠している可能性も - 「困ったことがあったとき、相談できる体制はありますか?」
→ パワハラなどに対応する“第三者相談窓口”の有無も確認 - 「スタッフ間のコミュニケーションの雰囲気は?」
→ 実例を交えて答えてくれるかどうかで、誠実さが見える
✅ 職場見学が可能な場合の観察ポイント
- スタッフの挨拶や声かけが自然か
- ナースステーションの雰囲気に緊張感がないか
- ハラスメント防止ポスターや相談窓口の掲示があるか
→ 雰囲気や空気感は、表情や仕草からも読み取れます
まとめ|「契約内容」と「雰囲気」の両方を見極めよう!
内定が出たら、安心せずに次のステップへ。
私も数回、「あれ?こんな話だったっけ?」と雇用契約書を見て疑問に思ったことがありました。
雇用契約書で書かれたこと、そして書かれていない“雰囲気”や“制度の実態”を見極めることが、
「こんなはずじゃなかった…」を防ぐ一番の方法なのだと数回の面接、雇用契約書を見て感じました。
✅ 転職・就職前に確認すべき2つのこと:
- 雇用契約書の内容をしっかり確認し、記録を残すこと
- 制度・人間関係・職場環境は、面接時の質問と観察で見抜くこと
皆さんが安心して働ける職場に出会えるように、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
コメント